『天之八衢(あめのやちまた)』のプロットを考えています。
アマテラスノオオミカミの孫であるニニギノミコトが天から地上へ降りて国を治めることになった。この時の従者のひとりがアメノウズメノミコト。
地の神である国津神(くにつかみ)のサルタヒコノカミは道案内をするため、天之八衢(やちまた)でニニギノミコトを待っていた。
しかし、サルタヒコノカミのその顔の異形さ故、従者のアメノウズメノミコトはサルタヒコノカミを敵だと勘違いして、戦いを始める。
そうこうしているうちにやがてサルタヒコノカミが道案内役としてやってきた神だということがわかって、誤解がとける。
サルタヒコノカミが鬼杖を下に突く動作は悪霊を封じ込める。頭の上で鬼杖をまわす動作は順調な五行の循環を祈る。
……という流れです。サルタヒコノカミは、天と地と海をつなぐ神として舞います。
日本神話における最初の『笑い』は、天照大神を前にした八百万の神々の哄笑だとされています。
天宇受賣命、天の香山の天の日影を手次に繋けて、天の真拆を鬘として、天の香山の小竹葉を手草に結ひて、天の石屋戸に槽伏せて踏み轟こし、神懸りして、胸乳をかき出で 裳緒を陰に押し垂れき。ここに高天の動みて、八百萬の神共に咲ひき。『古事記』より
岩戸にこもった天照大神が岩戸を開ける呪術としての『笑い』です。
そして、今回の舞の場面につながります。
天孫降臨に際して、天八達之衢(あめのやちまた)に、「其の鼻の長さ七咫 、背の長さ七尺余り。当に七尋と言ふべし。且口尻明り耀れり。目は八咫鏡の如くして、絶然赤酸醤に似れり」『日本書紀』より
滑稽な容姿の援田彦大神 。天鈿女(天宇受賣命)が、「其の胸乳を露にかきいでて 、裳帯を臍の下に抑れて、咲喊(あざわら)ひて向きて立つ 」ことで、援田彦大神に向かう場面もまた、『笑い』が、呪術的役割を果たしています。
これから、どのように『笑い』を舞うか考えます。手拍子と足拍子もうまく組み込みたいと思います。 宗揖仙人さまのコメントがヒントになりました。
間違いないと思います。
— 宗揖仙人 (@souyuu29610) January 20, 2020
手拍子は天に。足拍子は地に。
舞う事で一瞬にして天地繋ぐ依り代と化す。
アフリカ中東モンゴル(足拍子は馬にやらせる)。世界中に痕跡がある。
理屈じゃなく体一つでわからせる、好きです💕
明日は、サルタヒコノカミの衣装合わせの予定です。